コロナ禍以降「自己免疫力を上げるには何を食べればいいですか?」とか「腸内環境を整える食材はなんですか?」と聞かれることが多くなった。
健康にかかわる仕事をしている立場として、きっかけがコロナであれ、予防を心がける意識が高まったことは嬉しい。
だけど、まずやるべきは体に良い物を取り入れようとすることではなく、身体に負担をかけているものを取り除くことが大切。
順番は大切
私たち日本人は、子供の頃から「整理整頓」という言葉になじんできたと思います。
だけど、本当にこの言葉を理解している方は少ないと感じます。
なぜ、そう感じるかというと片付け方を見ていると、順番が違うかたが多いからです。
一つ僕のクライアントさんの実例を紹介します。
年末の大掃除をきっかけに部屋の模様替えをしよう思い、ニトリで収納ボックスを購入されました。
その収納ボックスに、これまで収納できていなかったモノを収納し、大変喜んでおられたのですが、あっという間に元の状態に戻ってしまったとご報告をいただきました。
これ、あるあるですよね?
このクライアントさんは「整理」を行わず「整頓」だけを行ったので、リバウンドしてしまったのです。
整理とは、必要なものと不要なものを分けること。
つまりは、捨てることであり、スペースを開けることです。
そして、整頓とは、使いやすく整えること。
私たちは、往々にして整えることからスタートをしがちだとは思いませんか?
トトノウブーム
最近、サウナ流行っているのはご存知でしょうか?
北欧、リラックス、ホテル、アンチエイジング、旅行などのジャンルと相まって、コロナ禍のストレス社会でウケました。
このサウナブームから「トトノウ」という言葉は頻繁に見かけるようになりました。
たしかに、サウナはミトコンドリア機能を向上させる手段として効果を発揮すると思います。
しかし、サウナ後のジュース、ビール、アイスクリームを楽しむサウナーを見ていると「モッタイナイ!」と思ってしまう。
僕から見れば、本末転倒ブームです。
サウナは娯楽の一つであり楽しみ方は個人の自由ですが、仕事柄、そのような考えが頭に浮かぶのです。
要するに、足すよりも引くことがあるということです。
なぜなら、自分に負担をかけている要素をなくす、もしくは減らさない限り、良いものを取り入れたとしても効果が発揮されない。
効果が出たとしても、短期的なブームとして終わることが多い。
お片付けと同じ!
不要なものはなにか
大切なことは、自分の体内に何を入れればいいのかよりも、先ずは、自分の体にとって何が負担なのかを把握すること。
健康意識が高い人ほど、ここを忘れる。
美肌に良い野菜、アンチエイジングに良い果実、がん良いお茶などなど。
食に関する研究が進むに連れて今後も「体に良い」と言われる成分はドンドン世の中に溢れてくると思います。
それらを追いかけるよりも、人体にとって、あなたにとって何が負担なのかを理解するほうが、自己免疫力を上げるなには効率がいい。
まとめ
一度手に入れたものを失うことに苦痛を感じますが、手に入れるのは簡単に出来てしまうのが人間です。
だから、部屋が物で溢れやすいのです。
これは、健康も同じです。
あなたに負担をかけている食べ物や習慣であっても、やめにくいモノ(手放しにくい)が多いです。
だから、それらをやめようとせずに、何か他の方法を手に入れようとする。
それが、デフォルト設定されている心の動きです。
それを思い切って手放すことが出来た時、今よりさらに元気な状況を手に入ります。